Raspberry Pi 400でLCDディスプレイを動かすためのメモ書き

この記事はRaspberry Pi Advent Calendar 2021 22日目の記事です。

今年になってRaspberry Pi 400が日本でも販売されて、僕も1台買ってみました。

キーボードはUS配列派なので海外で注文しました。

開封して動かした時に前Aliexpressで注文したLCDディスプレイが一度も開封されてなかったことを思い出しました。

なので、Raspberry Pi 400でLCDディスプレイを使えるようにするためにアダプターを注文してみました。

GPIOピンが2組あって片方はLCDディスプレイを取り付けて、もう片方には電子部品を接続するという使い方ができる便利なやつです。

色分けされて番号も振られてピンの配置が手前になるので、配線が効率良くなるのでおすすめです!

ja.aliexpress.com

というわけでアダプターを取り付けてLCDディスプレイもいい感じの配置になったところで、このLCDディスプレイを動かせるようにするための手順が色々あったのでメモ書きしておきます。

今回使用したLCDディスプレイは以下のものです。全く同じものではありませんが、AliexpressでディスプレイコントローラのXPT2046が搭載された3.5インチディスプレイであれば今回の手順で大体動かせるはずです。

ja.aliexpress.com

Raspberry Piの設定

はじめにRaspberry Piの設定を行います。

LCDディスプレイのインターフェースがSPIなのでSPIを有効にしておきます。その後再起動します。

f:id:KMiura:20220318210229p:plain

インストール用スクリプトのダウンロード

続いてLCDのドライバーのインストール用スクリプトを以下のコマンドでクローンしておきます。

git clone https://github.com/goodtft/LCD-show.git

スクリプトの実行

クローンできたところでスクリプトを実行してセットアップしていきます。

まずは、レポジトリのディレクトリに対して実行権限を与えます。

sudo chmod 755 -R LCD-show

画面のサイズに合わせてスクリプトを実行していきます。今回は3.5インチのディスプレイを使うので、LCD35-showを実行します。

cd LCD-show
sudo ./LCD35-show

実行後、再起動を行いLCDでデスクトップ画面が表示されたら成功です。

f:id:KMiura:20211221224231j:plain

ディスプレイの表示が反転していたら

ディスプレイが反転していたら、以下のスクリプトを実行してディスプレイを180度回転します。

cd LCD-show/
sudo ./rotate.sh 180

タッチパネルのキャリブレーション

以下のスクリプトを実行してキャリブレーションを実行します。

画面上に赤いマークが出てくるので順番にタッチペンでタップしていきます。

cd LCD-show
sudo dpkg -i -B xserver-xorg-input-evdev_1%3a2.10.5-1_armhf.deb

実行後、作成されたファイルのファイル名をコピーした後に再起動してタッチパネルとカーソルの動きが一致したら成功です。

sudo cp -rf /usr/share/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf /usr/share/X11/xorg.conf.d/45-evdev.conf

終わりに

今回はRaspberry Pi 400を使ってLCDを表示できるようにしました。

ディスプレイをつけることでかなり使いやすくなったのは良かったと思います。

ただ、Raspberry Pi 3用に買っていたので画面が小さいですが、Raspberry Pi 400で使うならもう少し大きくてもいいかなとも思いました。

もちろんサイズが違うものでもレポジトリ内で実行するスクリプトを変えれば今回の手順で動かせるはずです。