この記事はRaspberry Pi Advent Calendar 2021 22日目の記事です。
今年になってRaspberry Pi 400が日本でも販売されて、僕も1台買ってみました。
キーボードはUS配列派なので海外で注文しました。
開封の儀
— KMiura (@k_miura_io) 2021年10月9日
中身は本体だけで超シンプル
海外で注文したからUS配列だけどこっちの方が使いやすいんだよなw pic.twitter.com/5LH5RWb9XU
開封して動かした時に前Aliexpressで注文したLCDディスプレイが一度も開封されてなかったことを思い出しました。
なので、Raspberry Pi 400でLCDディスプレイを使えるようにするためにアダプターを注文してみました。
GPIOピンが2組あって片方はLCDディスプレイを取り付けて、もう片方には電子部品を接続するという使い方ができる便利なやつです。
Raspberry Pi400用にGPIO用のアダプタ届いた!
— KMiura (@k_miura_io) 2021年10月10日
これでミニディスプレイ付ければHDMI接続しなくても使えるし配線も楽になる! pic.twitter.com/WtU6PAuXQk
色分けされて番号も振られてピンの配置が手前になるので、配線が効率良くなるのでおすすめです!
というわけでアダプターを取り付けてLCDディスプレイもいい感じの配置になったところで、このLCDディスプレイを動かせるようにするための手順が色々あったのでメモ書きしておきます。
今回使用したLCDディスプレイは以下のものです。全く同じものではありませんが、AliexpressでディスプレイコントローラのXPT2046
が搭載された3.5インチディスプレイであれば今回の手順で大体動かせるはずです。
Raspberry Piの設定
はじめにRaspberry Piの設定を行います。
LCDディスプレイのインターフェースがSPIなのでSPIを有効にしておきます。その後再起動します。
インストール用スクリプトのダウンロード
続いてLCDのドライバーのインストール用スクリプトを以下のコマンドでクローンしておきます。
git clone https://github.com/goodtft/LCD-show.git
スクリプトの実行
クローンできたところでスクリプトを実行してセットアップしていきます。
まずは、レポジトリのディレクトリに対して実行権限を与えます。
sudo chmod 755 -R LCD-show
画面のサイズに合わせてスクリプトを実行していきます。今回は3.5インチのディスプレイを使うので、LCD35-show
を実行します。
cd LCD-show sudo ./LCD35-show
実行後、再起動を行いLCDでデスクトップ画面が表示されたら成功です。
ディスプレイの表示が反転していたら
ディスプレイが反転していたら、以下のスクリプトを実行してディスプレイを180度回転します。
cd LCD-show/ sudo ./rotate.sh 180
タッチパネルのキャリブレーション
画面上に赤いマークが出てくるので順番にタッチペンでタップしていきます。
cd LCD-show sudo dpkg -i -B xserver-xorg-input-evdev_1%3a2.10.5-1_armhf.deb
実行後、作成されたファイルのファイル名をコピーした後に再起動してタッチパネルとカーソルの動きが一致したら成功です。
sudo cp -rf /usr/share/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf /usr/share/X11/xorg.conf.d/45-evdev.conf
終わりに
今回はRaspberry Pi 400を使ってLCDを表示できるようにしました。
ディスプレイをつけることでかなり使いやすくなったのは良かったと思います。
ただ、Raspberry Pi 3用に買っていたので画面が小さいですが、Raspberry Pi 400で使うならもう少し大きくてもいいかなとも思いました。
もちろんサイズが違うものでもレポジトリ内で実行するスクリプトを変えれば今回の手順で動かせるはずです。