秋葉原のArduinoガチャで手に入れたArduino nano互換機を動かして詰まりまくった話

先日久々に秋葉原にでかけました。

そこの東京ラジオデパートというところがありまして、そこにはArduino nano互換機やArduinoで使えるセンサー、モジュールなどが出てくるArduinoガチャというのがあります。(ラジオデパートの2階に設置されていますがたまに設置されていないこともあります)

今まで何度かやっているのですが、今回は1発でArduino nano互換機を出してしまいましたw。

互換機を出せたのはいいのですが、今後何かのネタに使えそうなセンサーを求めてさらに2回ガチャをやって期待通り(?)見たこともないセンサーたちを引きました。(このセンサーについてはまた今度書こうと思います)

ガチャで引いた割にはあたりかなと思いましたが、おそらく中国から大量に仕入れたパーツを手に入れたことを考えると1回300円でもと取れているかどうか微妙ですね。

Amazonで調べてみたら画像と一致したものが見つかりました。価格は500円近くしてるので、もとは十分取れてますね。(ちゃんと動けば)

前置きはこのぐらいにして、今回はこのArduinoガチャで手に入れたArduino nano互換機を動かしてみた話です。

ここまで書くと「どうせLチカのプログラム書いて終わりなんだろ?」って思った人もいるかもしれません。

いやいや、動かすまで地味に大変だったんですよw

というわけで開封から見ていきましょう。

開封の儀

早速カプセルあけて中身を確認しました。

中身はガチャらしく商品名の書かれた簡素な紙とArduino nano互換機ボードにピンヘッダだけです。

当然ピンヘッダは実装して無いですがついているだけ良心的ですね。

Arduino nano generic

はんだ付けしてみた

とりあえずピンヘッダをはんだ付けしてみました。

その時に気づいたのですがなんとUSB端子が見事に潰れてました…

これが1つ目の詰まりポイントです。

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ボードはカプセルに入れたまま持って帰ってきたので、これはシンプルに初期不良ですね。

検品ちゃんとやったのかな…?

動かす前から不安ですが、格安の互換機なので気にしてはいけません!

とりあえずUSB接続できないと何も始まらないのでマイナスドライバを使って潰れてるところを無理やりこじ開けてなんとかUSB接続できました。

ブートローダを書き込む

とりあえずLチカのプログラムを書き込もうとしたのですが、シリアルポートでボードを認識しませんでした…

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これだとファームウェアの書き込みができないので、ブートローダーを書き込むことにしました。

やり方は以下の公式ドキュメントにある手順にそってやると簡単にできます。

https://www.arduino.cc/en/Tutorial/BuiltInExamples/ArduinoISP

まずは、ブートローダを書き込むために別のArduinoボードにファイル→スケッチ例→11.Arduino ISP→Arduino ISPファームウェアを書き込みます。

今回は手元にあった純正品のArduino UNOにファームウェアを書き込みました。

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ブートローダが書き込めれば互換機でも大丈夫だと思います。

続いて配線です。Arduino UNOと互換機とは図の通りに配線すれば問題ありません。(図は公式チュートリアルのやつから拝借)

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実際に配線するとこんな感じです。ブレットボードとセットなので撮影がしやすかったです。

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あとは、ツール→書き込み装置→Arduino as ISPを選択してブートローダを書き込むをクリックして書き込みます。

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ドライバのインストール

さてブートローダを書き込んだのでこれでファームウェアを書き込めばいいと思ったのですが、さっきと同じようにシリアルポートを認識せず全然解決しませんでした…

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調べてみたらどうやらこの互換機に使われているシリアル変換チップにはCH340が使われていて別途ドライバのインストールが必要みたいです。

ドライバは以下の南京沁恒微电子股份有限公司のサイトからダウンロードできます。

www.wch-ic.com

サイトにアクセスしたら最新のドライバのインストーラをダウンロードします。

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ダウンロードしたらインストーラを起動して、Installをクリックします。

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インストールを終えたらデバイスマネージャー上でシリアルポートが認識されていれば、ドライバのインストールができています。

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ここまでやって無事にArduino nano互換機でLチカができました。

まとめ

今回は秋葉原のガチャで手に入れたArduino nano互換機を動かしてみました。

とても安いですが、調べないとわからないことだらけで地味に苦戦しました。

Amazonのレビューを見てると今回の作業を試してもうまくいかなかったというコメントもあるようなので、USB端子が潰れててもちゃんと動いたのでまだマシだったのかもしれませんねw。

これで次にArduinoガチャで互換機ゲットした時にはスムーズに作業が進むと思います。(いくつ手に入れれば気が済むのやらw)