PyConJP 2017に参加してみた(Tutorial込み)
9月8日・9日に年に1度のpythonプログラマ(pythonista)のための祭典「PyConJP 2017」が開催されました。僕は今回が初参加であり、python書き始めて1年経ちます。たった1年ではありますが、意外とC言語よりも早くプログラムの感覚がつかめるようになりました。そして、技術に対して強い関心を持つようになって来たわけです。その結果が今回のPyConの参加なわけです(笑)話がそれましたが早速どんなことがあったかまとめていきます。
Tutorial
カンファレンスは8日と9日にありましたが、その前に9月7日にTutorialが行われました。このイベントはpythonに関する様々なチューリアルを行われました。どれも良かったので迷いましたが、今回はキカガクさんが行った「Chainerで学ぶディープラーニング入門 」を受講しました。PyConなのでガッツリプログラミングをやるのかと思いきや前半ではディープラーニングを作る上で必要な数学を紹介されました。数学の知識があったことで後半のプログラムの講座の内容が頭に入りました。キカガクさんはこれまでディープラーニングの講座を何回もやられていることもあり、話がわかりやすかったです。6時間だけでも物足りなかったですね。
カンファレンス 1日目〜オープニング〜
カンファレンス1日目が始まりました。張り切って受付時間前に来たら、朝からお弁当の山があったのですが、これはお昼かなと思いきや朝食で参加者も自由に食べていいものだったようです。朝食が出ないと思っておにぎりを買ってきてしまった…orz
オープニングが始まり最初のコンテンツ、基調講演 です。スピーカーはなんとAnacondaで有名なContinuum Analyticsの共同設立者でCTOのPeter Wangさんです。Anacondaができるまでの話や海外のpythonコミュニティー事情などを話していました。そして、このトーク内で特に印象的だったのは海外ではpythonが広く使用されていることです。その証拠となるのがトーク中に紹介されたYves Saint Laurentの公式動画です。
おしゃれな男性の仕事風景を映した動画ですが、この中にこんなシーンが出てくるのです。
はい、IPythonです(笑)
ITとはかけ離れた分野でもこうしてPythonが登場することを紹介した例を取り上げるなど、ユーモアを交えたとても楽しい講演でした。
さて、オープニングが終わりひとまずスポンサーブースを色々回ることにしました。どの企業も何かしらの形でPythonを使っているので、実際Pythonがどんなところで使われているのかを聞いたりできるし、今まで聞いたことのない企業もあり事業内容を聞いてみたり就活の時とは違った発見をできました。(僕はほんの数ヶ月前まで就活をしていた大学生です。)
メディア会議
お昼の時間になり今度はメディア会議を見学しました。
技術書の著者、そして編集者が登壇し、1冊の本ができるまでの話、書いてる最中の苦労話などを聞くことができました。1冊の本を書くのは大変な作業ですが、書こうと思えば会社員でも書けるということが分かりました。いつか本を書けるぐらいの実力をつけてみたいですね。
1日目〜トーク〜
トークも色々聞かせていただきました。その中で特に印象的だったトークを紹介します。
PythonでGUIアプリを作るためのライブラリ「Kivy」の紹介でした。PythonのGUIアプリを作るためにtkinterを使っていましたが、Kivyだとスマホアプリを作ることができたり、アニメを作ったり、マップを表示させたりなんでもできると感じました。そして当日発表に使ったスライドもKivyで作られていたのです。実際に有志でKivyの日本語サイトの翻訳をされている方のお話は貴重でした。
Pythonのlen()関数がどのようにして動作するのか、そしてif文、for文が動く仕組みを知ることができて、今まで気にかけることがなかったことを知ることができました。30分で収まりきらないぐらいの濃い内容でスライドも図が分かりやすかったです。
ドローンでRaspberry Piでコントロールする話でした。Rasberry Piを使っていることもあり、自分が今までやってことのあることと照らし合わせながら聞けました。最後のデモンストレーションでは実際に動作して、参加者からは歓声が上がりました(笑)
パーティー
Party!!!!#pycojp pic.twitter.com/FqdUbuLfd3
— K.Miura (@k_miura_io) 2017年9月8日
1日目の最後にはパーティーがありました。会場の早稲田大学のエントランスとカフェテリアでいろんな料理やお酒を楽しみました。そして、いろんな方とお話することができ、楽しい時間でした。
2日目〜オープニング〜
というわけで2日目です。2日目も受付時間に会場につき、ちゃんと朝食もいただきました(笑)
朝からこれを貰えるというこの幸せ#pyconjp pic.twitter.com/mLf52urWIU
— K.Miura (@k_miura_io) 2017年9月9日
めちゃめちゃボリューミー!朝からお腹いっぱいです。
朝食を済ませ、2日目の基調講演です。この日はpandasやその関連パッケージの開発を行なっている堀越さんの講演でした。
OSS活動に参加することは難しいことじゃないことが伝わってきたお話でした。その中で特に印象的だったのが「英語は出来なくてもしっかり伝えることが大事」ということです。英語とプログラム言語という2つの共通言語で世界と繋がるのはなんだか素敵なことですね。
ジョブフェア
お昼にはジョブフェアでした。
今回はパネルディスカッション、LTの2部構成です。パネルディスカッションの部では世界勤務をされたことのある方々のお話を聞くことができました。日本はまだまだグローバル化の傾向が無い気がするので、こういった方々のお話を聞くことができるのは貴重です。話の中では「英語を話すならまずはそういう環境に身を置くのがいいですよ」という話が出てきました。これは確かに納得しました。僕もだいぶ前にちょっとの間イギリスに留学していましたがだんだん英語に慣れていったからこそこの言葉は響きました。それでも最終的に英語より機械学習を勉強したいという人が多数でした(笑)仕方ないですよね。だってPyConJPですからね(笑)
LTの部ではスポンサー企業の方々がpythonに絡めた会社紹介そされていました。事業内容よりも技術的なお話がメインだったので興味深かったです。時間の関係で前日の夕方にも一部の企業のLTがありました。その中で一番よかったのが、LINEさんのLTです。
PyCon JP 2017のLTにて発表した「40行で書ける! Serverless LINE BOT」資料はこちらです。皆さん是非書いてみてください(会場広いですね!) #pyconjphttps://t.co/mJvbLV2xmU pic.twitter.com/7yI0wQgMTP
— LINE_DEV (@LINE_DEV) 2017年9月8日
LINEさんは採用の話ではなくがっつり技術的なお話があってLTらしい発表でした。
2日目〜トーク〜
2日目も素晴らしいトークを聞くことができましたが、その中で印象的だったトークを紹介します。
PyConでは数少ないハードウェアのお話でした。Pythonでセンサ情報を取得すれば、科学計算のライブラリが充実しているPythonだけでIotの環境を構築するのは開発効率がいいと思いました。デモンストレーションではウェブサイトで温度センサから取得したデータを描画したグラフをリアルタイムで表示していました。
これはiRidgeさん主催のクイズ大会です。今まで聞いたことのないPythonの豆知識がたくさん登場し、Pythonのことを別の角度から知ることができました。
なにこの問題笑
— K.Miura (@k_miura_io) 2017年9月9日
#pyconjp pic.twitter.com/WhNklkxwma
例えばこんな問題が出ました(笑)
LT
トークも一通り終わるとLTの時間です。
さあ、LT始まるよー#pycojp pic.twitter.com/s8KyDGdjjq
— K.Miura (@k_miura_io) 2017年9月9日
これは参加者の方が先着順で話したことを思い思いに話す時間です。LINE BOTで彼女を作る話や医学系の勉強をしている人がPythonでデータ解析をした話など朝に申し込んで用意したとは思えないくらい魅力的な発表でした。いつかこうしてLTしてみたいですね。
2日目〜エンディング〜
2日目のエンディングではスポンサー企業が用意した賞品をかけたビンゴ大会がありました。時間短縮のために四隅も開けてのスタートです。いきなり大量のリーチ続出で驚きました。これは賞品はないなと思いきや僕のカードもリーチになり、可能性が見えてきました。そして、
Tシャツいただきました!#pyconjp pic.twitter.com/A7gf0PB6mg
— K.Miura (@k_miura_io) 2017年9月9日
なんとGROOVE XさんのTシャツが当たりました!今回の賞品の中で欲しかったものの一つだったのでテンションが上がりました。
まとめ
初めてPyConに参加しましたが、今までPythonを触ってきたからこそ話が合うこともあればまだまだ勉強不足だと感じることもあったりして、これからさらに勉強していきたいと思うようになりました。
カンファレンスは全体的に温かい雰囲気でPython歴1年になる僕でも形見の狭さを感じなかったぐらいです。また来年も参加したいです。みなさんお疲れ様でした!
では!